『考える力がつくフォトリーディング』 PHP研究所 [読書法・術]
子どもがフォトリーディングを学び、習得するための本。「フォトリーディングキッズ」養成本。父兄向けのページも必要に応じて備えられ、子どもと共に学び、習得するよう勧められている。イラストも多くカラフルでたいへん読みやすい。
子どもに向けた本であるだけに、分かりやすい。そもそもフォトリーディングのメソッド自体は単純である。とはいえ、いざ実践するとなると、どうするのか迷う部分も出る。その部分が、子どもに分かるように示されている。つまりは、大人であればなおのことである。
メソッドの理論を深く知りたいのであれば、開発者ポール R.シーリィ著・神田昌典訳の本を読むのがいいように思う。しかし、実践で、すぐにでも役立てたいのであれば、本書の方が(類書に勝って)有用に思う。
「わくわく」感をもって読書に向かうべきことや、その土台のあるなしが読むべき本かどうかを計る尺度であり、教科書のような「わくわく」感のもてない本を読まなければならない時に、どのように「わくわく」感を産み出すことができるかなど示されてもいる。フォトリーディングの後にまとめとしてつくるマインドマップ作製方法についても言及されている。
小学生のうちに、メソッドを自分のものにできたら勉強がたいへんラクになるように思う。評者も、もっと早くに知りたかった。
「火事場のばか力」読書法
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2017-03-22
丸谷才一の読書法(トリアタマのすすめ ?!)
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2017-03-23