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ChatGPT/Bing/Google Bard AI検索超活用術(DIME 2023年 7 月号 ) [インターネット]


DIME 2023年 7 月号 【特別付録:Bluetooth対応リズムライトスピーカー】

DIME 2023年 7 月号 【特別付録:Bluetooth対応リズムライトスピーカー】

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2023/05/16
  • メディア: 雑誌



最近、マイクロソフト・エッジ画面にある人工AI「Bing」とチャットする機会があった。これまで試してきた人間相手のチャットとは比較にならない。回答は速いし、的確である。質問者(つまり評者)がぼんやりした質問だなあと思いながら繰りだす問いかけにも、質問の振幅を了解したような回答を返してくる。おかげで、問題点が明瞭になる。

いい友達とはそういうものだとかねて思ってきた。話を聞いてくれて、特に助言などしてくれなくとも、話すうちに問題点が明らかになり、どう対処すべきかが自ずと分かる。ChatGPTの噂を聞いても、さほど心おどらせることはなかったが、いざその能力を知って驚いている。

それで活用する手立てにしようと本誌を見た。特集記事とその見出しなどをいかに引用するが、記事全体を評者なりにまとめるならば、鮮度の高い情報を入手するにはマイクロソフトの「Bing」が有益。その点で本家本元のChatGPTを上回る。どうしてそのようなことになるのか。次の点はヒントになる。ChatGPTを開発したOpenAIの「背後にマイクロソフトがいる」と本誌中に示されてある。通常なら5億ドルほどで十分と言われる大規模言語モデルの開発に、その6倍も資本投下しているという。

話がそれたが、ChatGPTであれBingであれ、その回答能力を十全に引き出すことができるかどうかは問いかけ(検索す)る人間の側にある。いかに有効なプロンプトを出すかが明暗を分ける。本誌は、自分「の欲しい回答を導き出すベストプロンプト」を知る点で参考になる。

ChatGPT/Bing/Google Bard AI検索超活用術

あなたの欲しい回答を導き出すベストプロンプトを大公開

ChatGPTは世界1億人以上のユーザーに使われながら大きな炎上を招くような表現はほぼ見られない。その精度はどう確保されているのだろうか。今後考えられる経済的なインパクトなどについて3人の識者(AIスペシャリスト:清水亮氏、IT批評家:尾原和啓、KDDI総研リサーチフェロー:小林雅一)に聞いた。
AIに詳しい有識者が分析するChatGPTの躍進の背景と経済的なインパクト

企画書づくりのフローで学ぶ「ChatGPT」5つの基本的な使い方
step① 企画書のフォーマット案を教えてもらう
step② コンテンツのアイデア出しを手伝ってもらう
step③ ネーミング候補を提案してもらう
step④ 引用するテキスト資料の要約をしてもらう
step⑤ 完成した企画書の誤字脱字を確認してもらう

基礎編 プロンプト定型文をカスタマイズすれば日報や報告書を一瞬で作成できる// 文字起こしアプリと併用すれば議事録の整文や分析がはかどる// 文体や目的など制約を設けることで最高のお礼メールを簡単に

応用編  ① Excelデータの自動処理方法(たてばやし淳氏)ChatGPTとExcelを組み合わせれば退屈なデータ処理を自動化できる// ② 英文作成と英会話のスキルアップ(谷口恵子さん)単語学習から始める3ステップでビジネス英語が驚くほど上達!// ③ 社内勉強会教材の自動作成(高橋浩一氏)膨大なケーススタディーの活用で若手社員のスキルアップ// ④ 調査結果の超時短分析(越川慎司氏)大人数のアンケート回答から共通点や課題をすぐに洗い出す // ⑤ 投資先の情報収集(ぽんちょ氏)世界情勢や経済の動向から成長分野や企業を探してもらう// ⑥ 教養知識の習得(増井雄一郎氏)日常の疑問や悩みを「ChatGPT」に相談して教養を深める!

導入事例 「ChatGPT」を活用したアプリ開発が加速している理由 case1「AI チャットくん」 case2「GPTApp」 case3 「Nobunaga AI」

Column 暮らしを10倍豊かにする用途 // 暮らしに役立つChatGPTの知恵袋10 / ①ウェブサイトを作る ②パーソナルトレーナーにする ③Excelで家計簿を作る ④物語のプロットを提案してもらう ⑤子供の家庭教師にする ⑥映画や文学作品を斜め読みする ⑦残り物で献立を提案してもらう ⑧大喜利で遊ぶ ⑨シンプルなゲームを作る ⑩恋愛の相談をする

対抗馬動向① 「Bing」の回答精度を検証 ChatGPTとBingどっちが便利? ジャンル別の性能比較7番勝負1 最新ニュース 2 Webページの要約 3おススメの飲食店を調べる 4旅行プランの作成 5未来予測 6物語を作る 7プログラミング

対抗馬動向② Bing検索の[マル秘]活用法 鮮度の高い情報を網羅するBingで欲しい回答を入手するテクニック(マイクロソフトディベロップメント「Bing」開発統括部プロダクトマネージャー 山岸真人氏への取材記事)

以下省略 




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『ネット炎上の研究』 田中 辰雄著 勁草書房 [インターネット]


ネット炎上の研究

ネット炎上の研究

  • 作者: 田中 辰雄
  • 出版社/メーカー: 勁草書房
  • 発売日: 2016/04/22
  • メディア: 単行本


情報革命・情報化時代における「ネット炎上」を憂うる学術書

情報革命・情報化時代における「ネット炎上」を憂うる学術書。単に、ネット炎上とは何か、統計的にどうか、原因は、対策は・・といった域を超えている。

そのスケールの大きさは(ほとんどオマケといっていいような)6章「炎上の歴史的理解」からもわかる。近代以降を、3区分して著者は論じていく。1:軍事革命を経て国家がつくられる時代(17~18世紀)、2:産業革命を経て産業化が進む時代(19~20世紀)、3:情報革命を経て情報化の時代(21世紀~)。詳細は省くが、面白い。

そこで著者が言おうとしているのは、時代の草創期には力の濫用が(かつて)あり(伴い)、情報化時代草創期の今日、力(「解放された情報発信能力」)の濫用として「ネット炎上」があるということだ。そこでは、国家が成立し正規軍が生まれる(「傭兵に俸給を与えて常備軍化する」)前の「傭兵」たちによる暴虐行為や、産業革命初期の金融恐慌・児童虐待など、当時示された力の濫用と同類のものと「ネット炎上」が見なされている。そこにある著者の思いは、暴走は防ぎつつも濫用されている力の潜在力は活かし、情報革命・情報化の時代は推し進められるべきであるというものである。ネット炎上によって、インターネット開始期に抱いた夢(「多くの人が情報発信をして自由な議論の輪に加わり、討論の民主主義が社会のすそ野にまで広がっていく」)が毀たれるのを著者は望んでいない。

『はじめに』には、次のようにある。《炎上には企業の不祥事を正すなど民主主義の力の発露として評価すべき面もある。しかし、個人の情報発信にともなう炎上は一方的な攻撃であり、発信者の心を傷つけるだけである。したがって、炎上が頻発すると人びとは発言を控え、情報発信を萎縮するようになる。多くの炎上対策本は炎上を避ける方法として、炎上しそうな発言を避けろと言う。さらに踏み込んでそもそも情報発信を止めるのがよいと説くものもある。その結果、ネット上で情報発信を続けるのは炎上にめげない一部の強者だけとなり、ネット世論には極端な意見が増えてくる。中庸な議論が消えて極端な議論が増え、それら両極の人が互いに相手を罵倒し合う。かくしてインターネットでの意見交換を明るく語る論調はほとんど見られなくなってしまった》。

各章冒頭で、要点が簡潔に示され、のちに本論で、具体的事例をあげての解説がなされていく。本書の特徴である「定量的になされた」データ分析から示されるもの(炎上は誰が起こし・・、どれくらいの参加者がいるかの答え)は予想外に思えるにちがいない。それに基づく、ネット炎上への対策・提案もなされ、巻末には、高校生向けにおこなう「炎上リテラシー教育のひな型」も付録されている。

2016年7月8日レビュー
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