SSブログ

「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」 ハンス・ロスリング著 日経BP社 [教育・学び]


FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

  • 作者: ハンス・ロスリング
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: 単行本


高評価になっとく

副題にあるように「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」が示される。著者の経験にもとづく語りには説得力がある。著者は世界を広く旅し、先進国・発展途上国の著名な人物たち、さまざまな階層・背景の人と会ってきた。その中には、「不都合な真実」を書いた元副大統領アル・ゴアもいる。著者は、ゴアからの依頼を断ったという。地球温暖化に関して「みんなが震え上がるようなことをやらないと」という申し出を退ける。理由は、「厳密な調査に基づくデータの信頼性を傷つけたくない」という思いからだ。そのことが、ゴアへの深い敬意のうちに示される。

本書は、「世界を正しく見る」うえで、事実(ファクト)をネジマゲル人間の本能に気をつけるよう助けてくれる。そのネジマゲル本能は、自分のうちにもあることを気づかせてくれる。自他のうちにあるネジマガッタ根性ともいうべきものに、用心するよう助けてくれる。本書を読めば、世界の見方(同時に、自身への見方も)が変わるだろう。すでに出ている高評価は頷ける。

目次 

はじめに イントロダクション

第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
第2章 ネガティブ本能 「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
第3章 直線本能 「世界人口はひたすら増え続ける」という思い込み
第4章 恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み
第5章 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み
第6章 パターン化本能 「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
第7章 宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
第8章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
第9章 犯人捜し本能 「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
第10章 焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
第11章 ファクトフルネスを実践しよう
ファクトフルネスのおおまかなルール
おわりに 謝辞 訳者あとがき 付録 脚注 出典 著者プロフィール 訳者プロフィール


Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think

Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think

  • 作者: Hans Rosling
  • 出版社/メーカー: Sceptre
  • 発売日: 2018/04/03
  • メディア: ハードカバー



nice!(2) 

nice! 2