ハーバード・ジュリアードを 首席卒業した私の 「超・独学術」 廣津留 すみれ著 KADOKAWA [教育・学び]
ハーバード・ジュリアードを 首席卒業した私の 「超・独学術」
- 作者: 廣津留 すみれ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/02/15
- メディア: 単行本
記されているのはアタリマエのことではあるが・・・
すごい人がいるものだ。毛沢東もビックリである。なにせ世界の名だたる大学で主席だという。しかも、ふたつもである。しかし、そういう方であっても、努力ナシでは、結果を出せないというアタリマエのことが記されている。
「この本を通して皆さんに伝えたかったことは、24時間をどう使えば自分の望みを叶えられるか、ということです。その上で必要な3点セットは ①無駄を切り捨てる ②時間を濃く使う ③与えられた時間の中で努力する さらに、時間を『つくる』テクニック、つまり『目には見えていない将来のリスクを見える化し、回避する』これを加えると、自分が集中したいことがはっきりしてきます。今のあたなの人生の優先順位を考えるきっかけになれば本望です(『おわりに』)とある。優先順位を定め3点セットを「繰り返せば、『普通の人』」も『天才に』に匹敵する成果を出せる」のだという。自分は天才などではないと謙遜する著者は、そのような「ごく小さなことの積み重ね」の大切さを説く。
限られた時間を用いて、効率のいい努力を積み重ねる、そうすれば自ずと結果が出る。しかし、なかなかそうはいかない。努力はだれしも辛い。辛い努力を楽しめるようでなくては、結果は出ない。そんなことは、わざわざ教えてもらわなくても分かっている。だが、そこのところを押し進んでいく勢いを著者はもっているし、「淡々と努力」し押し進んできた。そこのところが重要だ。そして、日本というローカルな世界でなく、グローバルな世界で評価を得ても来た。本書をとおし、工夫し、他から学び、努力することの大切さを、あらためて知ることができる。各自自分の目標に向かって押し進むエネルギーを得られるにちがいない。
2019年4月10日にレビュー