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「いい人」をやめる脳の習慣 茂木 健一郎著 学研プラス [心理学]


「いい人」をやめる脳の習慣

「いい人」をやめる脳の習慣

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2018/11/27
  • メディア: 単行本


「いい人」を卒業するまで導いてもらえる

〈常に“他人の目”を窺い、無意識のうちに相手が望む「いい人」の役割を演じて〉しまう「いい人」たちに、「いい人」を卒業するよう勧めている。嫌われ者となり、孤立を愛せというのでは、もちろんナイ。個を確立し、社会的信頼と尊敬を勝ち得る方法・事例が示される。著者自身の経験も率直に記され、たいへん、読みやすく、理解しやすい。

“他人の目”を怖れて行動しふるまう時、人は、周囲にコントロールされてしまう。「いい人」、利用しやすい人、重宝な人になってしまう。「いい人」は、要らぬモノを背負いこみ、ヘトヘトに疲弊する。身体をこわすかもしれない。しかし、同じ行動を取るにしても、怖れからではなく、進んでそうすることも、人はできる。「自発的ポジティブ」を著者は勧める。主体的であり、意思を明確にし、個性を明らかにすることは、周囲に波風を起こす。「いい人」は、そのことを過度に怖れるものだが、怖れに負けることなく一歩踏み出す勇気をもらえる。さらには、「八方美人」の「全方位外交」をとるよう励まされる。もちろん、疲弊することなく、そうできるよう助けてくれる。「いい人」を卒業するまで導いてくれる。「生存戦略」としての「毛づくろいのポートフォリオ」の話など興味深い。

(以下「目次」) はじめに:人生を変えたければいますぐ「いい人」を卒業しよう! 1章:脳はなぜ、「いい人」を演じてしまうのか?(①どんな頼まれごとでも、笑顔で引き受けていませんか?②成功する人の脳と成功しない人の脳の大きな違い③どんどん自分を出せなくなっていく「固定観念」という脳のワナ 2章:もう、他人のためにがんばらなくていい!④個性を発揮していないから、結局、「いい人」になってしまう⑤期待に応えようとするから辛くなる、期待はフワ~ッと超えてしまえばいい⑥自分の価値観を大切にすると、「いい人」の殻を破ることができる⑦「いい人」をやめることは、自分らしく生きるということ⑧無理して笑顔をつくる前に「いい人」に気づいてほしいこと⑨自己本位とわがままの違いについて「いい人」のカン違い 3章:脳に「いい人」をやめさせる習慣とは?⑩「いい人」をやめられないのは、いつも相手の指示を待っているから⑪自分だけ損してしまう「いい人」の自己防衛のためのコツ⑫「いい人」をやめた後、どうやって自分の価値をアピールするか⑬「いい人」にならなくても、空気を壊さない方法がある 4章:「いい人」をやめて、もっと楽に自由に生きる!⑭「いい人」のプレッシャーから解放される、マインドチェンジのコツ⑮「いい人」をやめて人生をもっと充実させる方法とは⑯こだわりを持って生きると、「いい人」でいる空しさから卒業できる おわりに:あなたの人生のCEOであれ!

2019年1月28日にレビュー

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  • 作者: おのころ 心平
  • 出版社/メーカー: 同文舘出版
  • 発売日: 2018/04/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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