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マンガ版 年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人 学研プラス [ビジネス書]


マンガ版 年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人

マンガ版 年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人

  • 作者: 星野 卓也
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2018/10/30
  • メディア: 単行本


中身がリアルで、露骨で、ウンザリ

内容は「目次」を見れば分かります。1章「時間貧乏」を捨てろ! 2章「クソ真面目」を捨てろ! 3章「ヘラヘラ人間関係」を捨てろ! 4章「ビビリ人生」を捨てろ! 。それらは、言わば「常識」です。それなりになるためにはそれなりのことが当然求められるわけですから・・。

本書の原作・版は(評者未読ですが)、もっと深い内容のようです。著者「あとがき」に、「本当は伝えたいメッセージがもっとたくさんあったのだが、コミックという性格上、あれこれ詰め込むことはできなかった」とあります。

そもそも『マンガ版』に託した著者の思いは、(同じく「あとがき」を見ると)「画(え)とともにストーリー形式で語ることで、読者は主人公に感情移入し、そのマインドセットを素直に受け止められるのではないかと考えたから」とあります。それは、原作・版を読んだ読者の「そんな極端なことは無理」「非常識すぎる」という感想を受けて、「自分の中にある既存の枠組みを壊すのは、それほど難しいものなのか」と著者が感じたところから来ています。既存の思いを打ち砕かなければ、「年収300万」のままで満足し、何の変化も起きない・起こさないわけですから、せっかく良い方法であるのに、取り組んでもらえないことは、著者として残念なことであるにちがいありません。

その点、この『マンガ版』は、たいへん「えげつない」。中身がリアルで、露骨で、ウンザリします。そこがまた、著者の思惑とも一致するということなのでしょう。そのようにリアルに感じてもらえなければ、「年収1億」のための変化・行動を起こすことはナイでしょうから。つまり、そのようなリアルな感興を一読者(つまり当方)に起こさせただけでも、本書は著者の思いを反映し、成功していると言えるでしょう。

ただ、評者としては、「別に、年収300万でも、幸福に暮らすことは十分できる」という思いがありますが、まあ、それはそれとして、星の数は4つということにいたします。

2019年1月20日にレビュー

舊新約聖書―文語訳クロス装ハードカバー JL63

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  • 作者: 日本聖書協会
  • 出版社/メーカー: 日本聖書協会
  • 発売日: 1993/11/01
  • メディア: 大型本



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