「鳥が好きすぎて、すみません」 細川 博昭著 誠文堂新光社 [生物学]
鳥が好きすぎて、すみません: 驚異の能力、人生の楽しみ方、鳥たちとの暮らしから教わったたくさんのこと
- 作者: 細川 博昭
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2018/10/10
- メディア: 単行本
好きな人にはよく見える
ほんとに「鳥が好き」なんだな、「好きすぎ」るというのはホントなんだな、というのが伝わってくる。好きな対象のことはよく見えるものだ。著者がずっと観察し、共に暮らし、見つめてきた鳥たち。彼また彼女たちを通して学んだことが披瀝されている。それは、人生観にまで及ぶ。これまでも、多くの鳥関連本を記されてこられたようだが、鳥を通してご自分のことをもっとも披瀝している本にちがいない。その点で、なによりも本書は、細川博昭さんをよく知ることのできる本かもしれない。
上野動物園のハシビロコウ先輩が、最近、亡くなったことも本書で知った。「2018年3月、人気者だった上野動物園のハシビロコウ「シュシュ・ルタンガ」(推定23歳以上)が亡くなった・・」とある。真夏の暑いときも、寒い時期もいつも威厳をもって迎えてくれたものだったが、残念である。
2018年12月26日にレビュー
2023-07-30 03:24
nice!(1)