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『地形図を読む技術』 山岡 光治著 サイエンス・アイ新書 [社会・政治]


地形図を読む技術<新装版> すべての国土を正確に描いた基本図を活用する極意 (サイエンス・アイ新書)

地形図を読む技術<新装版> すべての国土を正確に描いた基本図を活用する極意 (サイエンス・アイ新書)

  • 作者: 山岡 光治
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2018/08/17
  • メディア: 新書


「地図を見れば現地が見える」までに・・・

2013年に発行された同じタイトル書籍の新装版。〈「地図の中の地図」ともいえる地形図〉を読み解く方法・技術を説いた本。

地形図とは〈基準点などにもとづき三次元である地表を平面に正確に縮小表現したもの〉。それは商業出版されている市販の地図とは異なる。国土地理院発行の官製地図。都市部の大き目の書店や日本地図センターで入手できる。(国土地理院のサイトでWeb閲覧もできる)。

基本となる等高線の見方、地形図上に「尾根」や「谷」を発見する方法・コツといったところから説明がなされていく。そうして、どの道筋を選択すれば見晴らしを楽しみつつ山歩きができるかなどの出題がある。それらの問題を解きつつ「読む技術」を取得、向上させることができる。最終的には、地形図の中のある地点に立ったとき、どのような景観を実際に目の前にすることになるかが想像・予測できるようにもなる。

もう少し大きな版型で出版して欲しいところだが、その点を差し引いても星5つあげたい本。

以下は、「目次」// 1章:地形図からなにが読み取れるのか?(地図で現地の風景がわかる? / 地図読みを始める前に) 2章:地形図から多彩な情報を読み取る技術(地形図を広げて「秋谷」を歩いてみる / 縮尺を知って距離や面積を考える / 等高線を知って高さを知る / 山や尾根は等高線でどう表現されるのか? / 植生や地名からわかるもの / 異なる地図を並べ、重ねて変遷をよむ / 地図の情報を地球に位置する / ナビゲーションする) 3章:地形図をもち歩きながら読む技術(川跡探しをする~弦巻川跡を探す / 昔探しをする~人形町の昔を探す / 里山歩きをする~大山千枚田を歩く / 野山歩きをする~小田原の不動山に登る) 4章:地形図から現地の風景に思いをはせる技術(半島を読む / 河川を読む / 海と湖を読む / 高まりを読む / 森や植生を読む / 海を読む / 地名から読む / 地図から工場を見学する / 集落を読む / 維持管理された地図から読む) / 参考文献 / おわりに / 新版に寄せて / 索引

2018年11月1日にレビュー

地形図を読む技術 (サイエンス・アイ新書)

地形図を読む技術 (サイエンス・アイ新書)

  • 作者: 山岡 光治
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2013/07/17
  • メディア: 新書



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