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『アフリカのことわざ』 アフリカのことわざ研究会 東邦出版 [文化人類学]


アフリカのことわざ

アフリカのことわざ

  • 作者: アフリカのことわざ研究会
  • 出版社/メーカー: 東邦出版
  • 発売日: 2018/08/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


家族で楽しめる

以下は、本書『はじめに』と『おわりに」記されている「ことわざ」についてのアフリカのことわざ。「ことわざのない話は塩気のない料理のようなもの」// 「ことわざとは、言葉を食べやすくさせるヤシ油のようなもの」 / 「ことわざとは、言葉を乗せる馬である。言葉が失われたとき、ことわざはそれを見いだすのに役立つ」。

ことわざの題材は、ふつう身近なところから取られ、それをネタにして話す。それゆえ、理解と共感を得やすく、特定の地域における知恵の源泉になったりする。本書はアフリカのことわざの本である。アフリカの人には身近でも、日本人にとっては縁遠いネタで語られる。だから、「この世はニワトリの尻。今日は卵、明日は糞(p10、11)」など、一読しても、理解できずにウーンと唸ってしまうようなものがある。これは「生きている限り、思いがけないことが起こるもの」という意味だそうである。そうかと思えば、「あなたが退出したとたん、それまでの会話は変わります(p46)」などというスグに分かって笑えるものもある。(ちなみに、「その場では話を合わせていても、本音はどこにあるのかわからないという意味」)。そのように、スグ分かる、分からないとりまぜてイロイロ出ているが、懐かしいようなイラストとともに楽しめた。「これ、どういう意味だと思う?」のやりとりで、けっこう家族で盛りあがった。このイラストとことわざの組合せはカルタ取りになりそうである。「アフリカのことわざ研究会」の皆さんで、「アフリカいろはカルタ」を作ってみてはどうだろうか。異文化を考えながら、同時に同じ人間であるこことを感じつつ、家族や友人で楽しむことができるように思う。

2018年10月14日にレビュー

日本のことわざかるた ([かるた])

日本のことわざかるた ([かるた])

  • 作者: いもと ようこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2002/11/01
  • メディア: 単行本



故事俗信 ことわざ大辞典 第二版

故事俗信 ことわざ大辞典 第二版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/02/20
  • メディア: 大型本



ことわざ大辞典―故事・俗信

ことわざ大辞典―故事・俗信

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1982/02
  • メディア: 単行本



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