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『短くても伝わる文章のコツ』 ひきたよしあき著 かんき出版 [ビジネス書]


博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ

博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ

  • 作者: ひきた よしあき
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2018/03/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「根幹」だけでなく、「枝葉」(とその実践)も示されて

〈要約力は、短くても伝わる文章を書くための根幹となる力〉という著者ならではの本。〈要約文は40字にまとめる〉よう勧められてもいる。著者自身、長年にわたり原稿(用紙)枠のノートを愛用し、〈ありとあらゆることを40字(2行)にまとめて〉〈ほとんど日記がわり〉にしてきた。

本書の構成も、そんな感じだ。箴言のように上質なエッセイのように、その実践が綴られていく。簡潔にして明解である。つまるところ、読みやすい。そして、「短くても伝わる文章を書くための根幹」だけでなく、その「枝葉」(とその実践)も示されていく。文章を書くだけでなく、読む際にも役立つ。

2018年5月15日にレビュー

目次

はじめに
第1章 文章力は「要約力」で決まる!
要点から逃げると、文章は長くなる
「1ページ・1ライン法」でエッセンスを絞り込む
文章の密度を高める「3つの中のベストワン」
本音と建て前を見抜く「ジキル文」と「ハイド文」
要約文は40字にまとめる
吹き出しで「気分」を残す
文章の伝わりやすさをネット翻訳でたしかめる
なんでもタイトルをつけてみる
コラム:万年筆で、生き方が変わる

第2章 わかりやすい文章の“骨格”をつくる
「方向指示器」をつけながら、いっきに書く
いっきに書いた文章をいっきに削る
書き出しは『桃太郎』で
「早い話が」で、早く伝わる話にする
「とにかく大変だった」で相手の興味をかき立てる
相手本位の順番で書く
相手が「何を得するか」で文章を組み立てる
指摘されやすい文法・敬語をマスターする
小学校4年生にも伝わる言葉を選ぶ
自分の定義でオリジナリティを出す
コラム:散歩をしながら文章を書こう

第3章 ちょっとした工夫で読み手の印象は劇的に変わる
すべての文章を「ラブレター」だと思って書く
絵文字の代わりに「ラポート・トーク」を添える
「やんわり語」をやめる
見通しのいい文書を書く
①文章に番号を振る
②文章をセンター合わせにする 
③文章の“色”で、風通しをチェックする
最初と最後の文を呼応させる「サンドイッチ文」
カギカッコを効果的に使う
“リズム”がいい文章は、短く伝わる
声を出しながら書き進む
Q&Aで読み手に頭を使わせる
コラム:コピペは、バレると心得よ

第4章 スピーチライター流 文章を磨くトレーニング
「メモ力」をつけるトレーニング
「道順を教える力」をつけて、「要約力」を鍛える
小学校の算数の問題を写してみる
徹底的にアウトプットする
自分専用の「名文ノート」をつくる
ラジオから言葉を拾う
コラム:書くときは「短時間集中」を心がける

第5章 ケース別 相手の心を動かす文章の書き方
企画・提案書はプレゼンを想定して書く
エントリーシートは、企業と同じ方向を向いて書く
手紙は、四部構成で書く
お詫び文では、お詫びできない
礼状は、場面を描く
メールは「業務優先」と割り切ろう
SNSは「大勢の中のあなた」に向けて「肉体語」で書く
キャッチコピーは「特定の個人に届く言葉」を選ぶ
コラム:仕事は「完璧」を目指さない
おわりに


200字ピッタリ作文 指導ステップ&楽しい題材テーマ100

200字ピッタリ作文 指導ステップ&楽しい題材テーマ100

  • 作者: 村野 聡
  • 出版社/メーカー: 学芸みらい社
  • 発売日: 2018/03/10
  • メディア: 単行本



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