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『生命の灯となる49冊の本』 中村桂子著 青土社 [読書案内]


生命の灯となる49冊の本

生命の灯となる49冊の本

  • 作者: 中村桂子
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2017/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


『毎日新聞』書評欄に掲載(2010~2017)された中から選び出されたもの

『毎日新聞』書評欄(「今週の本棚」)に掲載(2010~2017)された中から選び出されたもの。著者の誠実な人柄が伝わってくる書評集である。

著者「まえがき」には、丸谷才一氏から「評者の一人として参加しませんかとのお誘いをいただいた」1992年当時の思いがつづられている。また、「あとがき」には、〈 「生命誌」という新しい知を求め、「人間は生きもの」であるというあたりまえのことを基本とする生き方を考えていきたいのですが、その底には科学があります。「科学」はどうしても面倒な話になり、そのために専門外の方には敬遠されがちです。でもその面倒があるからこそ本質がストンとわかるということも少なくありません。科学がそいういうものとして受け入れられるようになって欲しいと思っています。書評という形でそのような可能性が広がらないだろうか。そんな思いを込めて書いています。〉とある。

章立ては、第1章「いのち」、第2章「せかい」、第3章「こころ」。掲載されている書名・著者は以下のようになっている。読書案内として活用したい。

第1章 〈親切な進化生物学者 オレン・ハーマン〉〈生命は細部に宿りたまう 加藤真著〉〈サバンナの動物親子に学ぶ 羽仁進著〉〈かたち フィリップ・ボール著〉〈家族進化論 山際寿一著〉〈*動物には魂はあるのか 金森修著〉〈われらはチンパンジーにあらず ジェレミー・テイラー著〉〈*鼻の先から尻尾まで 岩田誠著〉〈サイボーグ昆虫、フェロモンを追う〉〈ほとんど想像すらされない奇妙な生き物たちの記録 カスパー・ヘンダーソン著〉〈ネアンデルタール人は私たちと交配した スヴェンテ・ペーボ著〉〈森を食べる植物 塚谷裕一著〉〈ゲノム編集の衝撃 NHK「ゲノム編集」取材班〉〈ゴジラ幻論 倉谷滋著〉〈*ホモ ピクトル ムジカーリス 岩田誠著〉 

第2章 〈*多主語的なアジア 杉浦康平著〉〈地球最後の日のための種子 スーザン・ドウォーキン著〉〈穆如清風(おだやかなることきよきかぜのごとし) 中田力著〉〈*ふしぎなキリスト教 橋爪大三郎x大澤真幸〉〈*なぜ地球だけに陸と海があるのか 巽 好幸著〉〈*弱いロボット 岡田美智雄著〉〈*言語が違えば、世界も違って見えるわけ ガイ・ドイッチャー著〉〈*世界の技術を支配するベル研究所の興亡 ジョン・ガードナー著〉〈*ここまでわかった!縄文人の植物利用 工藤雄一郎編〉〈ねずみに支配された島 ウィリアム・ソウルゼンバーグ著〉〈「運ぶヒト」の人類学 川田順造著〉〈感染症の世界史 石弘之著〉〈*ハーレムの闘う本屋 ヴォーンダ・ミショー・ネルソン著〉〈未来世代の権利 服部英二 編著〉〈時を刻む湖 中川毅著〉〈*がん哲学外来へようこそ 樋野興夫著〉〈世界をつくった6つの革命の物語 スティーブン・ジョンソン著〉〈*地球はなぜ「水の惑星」なのか 唐戸俊一郎著〉〈世界からバナナがなくなるまえに ロブ・ダン著〉 

第3章 〈方丈記 鴨長明〉〈*精神を切る手術 橳島次郎著〉〈百年の手紙 梯久美子著〉〈*ぼくの頭の中 新宮晋著〉〈3・11に生まれた君へ 「君の椅子」プロジェクト編〉〈*宇宙と人間七つのなぞ 湯川秀樹著〉〈骨のうたう 小林 察著〉〈空海 高村薫著〉〈*心はすべて数学である 津田一郎著〉〈手話を生きる 斉藤道雄著〉〈正倉院宝物 杉本一樹著〉〈*宮沢賢治の真実 今野勉著〉〈永遠平和のために イマヌエル・カント〉〈*ネガティブ・ケイパビリティ 帚木蓬生著〉

2018年2月23日にレビュー

科学者が人間であること (岩波新書)

科学者が人間であること (岩波新書)

  • 作者: 中村 桂子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2013/08/22
  • メディア: 新書



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