2017-12-02 [通読・積読中]
日本文化は、独特の自然環境によって形成された基層文化の上に、大陸より漢字・仏教・儒教などを受容し、さらにヨーロッパ文化が伝来することで重層的で複雑な構造を持つことになった。神話の時代から現代に至る思想・宗教・文学・芸能など幅広い事象を講義形式で解説。文化史の時代区分に一石を投じ、今後の歴史研究のあり方に問題を提起する。
日本語とはいかなる言語か? 『万葉集』『古事記』の注釈や,「てにをは」の役割,仮名遣いや表記法など,平安から明治期までの長い歴史のなかで,文人・国学者らが捉えてきた日本語の姿を明らかにする.西洋から移入された言語学の枠組みではなく,自前の「国語学史」から日本語の本質に迫らんとする時枝誠記(1900―67)の高らかな宣言とその豊饒なる成果.(解説=藤井貞和)
世界中から2万人が参加した、米人気ラジオ番組発「退屈するための」実験的プロジェクト。ポイントはスマホとのつき合い方。画面を見ているうちに、ハッと気づいたら2時間たっていたときの、あの後ろめたさ。スキマ時間を有効活用してるはずなのに、なぜか長くなっていくTo Doリスト。メールの返信に追われて何もできない午前中…便利に使っていたはずのスマホに、いつの間にか使われていないだろうか?本書を読んで、今日から1週間「退屈するための」プログラムに参加してみよう。退屈な時間にこそ、アイディアがひらめくことが必ず実感できる!
32歳という若さで大統領補佐官の座につき、「ニューヨーク・タイムズ」で「オバマ陣営の陰の立役者」といわれた著者は、名門大学に落ち、人脈もなかったと言います。オバマ前大統領は、「さまざまな能力を有する、才能豊かで活動的な人物」と評しました。ホワイトハウスを経て、メディア企業のCOOの座についた著者が、仕事と人生で大切にしている10のルールについて、オバマとのエピソードや自身の経験を交え、ユーモアある語り口で綴ります。働く人たちに勇気をくれるニューヨーク・タイムズ・ベストセラー。
「西欧の父」と讃え称されるアウグスティヌス(354―430).『告白』『神の国』などの著作をはじめ,永遠なる神を前にした人間の「心」を深く見つめるその思索は,自由意志の問題,悪の原因について,そして時間論にまで及ぶ.激動のローマ帝国末期,哲学と信仰を架橋し,知への愛と探究をとおしてキリスト教の道を歩んだ生涯を描く.