『同時通訳者が教える 英語雑談の全技術』木内 裕也著 [言語学(外国語)]
“Small talk is not small.”
本書は、English small talkの本。“small talk”は、辞書的には、「雑談、世間話」である。『あとがき』には、“Small talk is not small.”(雑談は大事である)の引用があり、「雑談は人間関係を構築するうえでとても重要な役割を持」つとの説明がある。
タイトルにある「全技術」とは、目次にある 1:英語で「自己紹介」をする技術、2:英語で「話を引き出す」技術、3:英語で「雑談する」技術、4:英語で「話を広げる」技術、5:英語で「好印象を残す」技術、6:雑談で使えるひと言フレーズ を、もって「全技術」というようだ。
『はじめに(簡単な英語で「雑談力」が上がる方法 自分の英語力ではなく、「相手のこと」に意識を向ける』には《英語の雑談、もしくはあらゆるコミュニケーションの基本を1つお伝えしたいと思います。/ その基本とは、「相手を大切に思うこと」です》とあって、さらに「一期一会」の思いをもつよう勧められている。本書全体を一貫して流れている考えは、そのことに尽きるように思う。
英語で他者と関わる際のマナー、避けたいことなど、知っているつもりで知らないでいたことを教えられた。挨拶をはじめとして、相手との良い関係が構築できなければ、どんな会話も発展させることなどできない。取り上げられている雑談ネタの提案も有用。書籍レイアウトも、行間、余白を多めにとって、見やすい。
2016年12月13日にレビュー
CD付 耳と口が「英語モード」になる 同時通訳者のシャドーイング
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2015/02/26
- メディア: 単行本
2023-06-09 07:43
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