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「増補普及版 日本の最終講義」KADOKAWA


増補普及版 日本の最終講義

増補普及版 日本の最終講義

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/02/16
  • メディア: 単行本



増補されたのは小泉八雲の講義。他は先の版と同じ。厚い本なので寝ながら読むと手がいたくなる。先の版はkindle版が用意されているが、こちらはまだ無い。こちらにもkindle版を安価で出してほしいところ。各講義の前に1ページを用いて概説が示される。どの講義もおもしろそうである。それを一通り見てから読み始めた。まずは八雲、次いで桑原武夫・・。順次目をとおしていくつもりだが、本書の読む順序で各自、自身の興味個性が見えるように思う。自身を知るのも一興である。

鈴木大拙   禅は人々を、不可得という仕方で自証する自己に目覚めさせる
(1962年)

宇野弘蔵   利子論
(1968年1月18日 法政大学社会学部)

大塚久雄   イギリス経済史における十五世紀
(1968年2月1日 東京大学)

桑原武夫   人文科学における共同研究
(1968年3月21日 京都大学)

貝塚茂樹   中国古代史研究四十年
(1968年3月22日 京都大学)

清水幾太郎  最終講義 オーギュスト・コント
(1969年1月18日 学習院大学中央教室)

遠山 啓   数学の未来像
(1970年3月14日 東京工業大学)

中村 元   インド思想文化への視角
(1973年1月29日 東京大学 法文経2番教室)

芦原義信   建築空間の構成と研究
(1979年2月21日 東京大学工学部)

土居健郎   人間理解の方法――「わかる」と「わからない」
(1980年 東京大学)

家永三郎   私の学問の原点―― 一九二〇年代から三〇年代にかけて
(1983年12月17日 中央大学 法学部)

鶴見和子   内発的発展の三つの事例
(1989年1月19日 上智大学三号館521教室)

猪木正道   独裁五六年
(1990年1月10日 青山学院11号館1134番教室)

河合隼雄   コンステレーション
(1992年3月14日 京都大学法経4番教室)

梅棹忠夫   博物館長としての挑戦の日々
(1993年3月24日 国立民族学博物館講堂)

多田富雄   スーパーシステムとしての免疫
(1994年2月 東京大学)

江藤 淳   SFCと漱石と私
(1997年1月27日 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス Ω12教室)

網野善彦   人類史の転換と歴史学
(1998年2月6日 神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科)

木田 元   最終講義 ハイデガーを読む
(1999年1月23日 中央大学 文学部)

加藤周一   京都千年、または二分法の体系について
(2000年1月13日 立命館大学 末川会館)

中嶋嶺雄   国際社会の変動と大学――あえて学問の有効性を問う
(2001年10月31日 東京外国語大学マルチメディアホール)

阿部謹也   自画像の社会史
(2006年5月 東京藝術大学)

日野原重明  看護の心と使命
(1998年1月22日 聖路加看護大学[現 聖路加国際大学]アリス・C・セントジョン メモリアルホール)

小泉八雲  日本文学の未来のために
(1903年東京帝国大学)

日本の最終講義 (角川書店単行本)

日本の最終講義 (角川書店単行本)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/03/27
  • メディア: Kindle版



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