世界は関係でできている 美しくも過激な量子論 [物理・化学]
凄い人のあたまの中を覗いたような
本書は「ホーキングの再来」と呼ばれるカルロ・ロヴェッリ氏の「現在のわたしの到達点が示されている」という。そんなの難しいに決まっている。そう思って読み始めた。人間という存在は、なんであれ自分の知りえたものごとを関係づけてまとめたくなる動物のようである。それでも、レーニンや龍樹の登場には驚く。最高の知性のあたまの中はビックリ箱のようなものになっている。その箱の中身の関係をきちんとつなぎ留めて初めて読者は「理解した」ということになるのだろう。評者は、ただビックリしただけである。それでも、その関係をたどることには意味があるはずである。再度、挑戦したい。
2022年1月25日にレビュー
ホーキング、最後に語る 多宇宙をめぐる博士のメッセージ (早川書房)
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2018/07/31
- メディア: Kindle版