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米国人弁護士だから見抜けた 日弁連の正体 ケント・ギルバート著 扶桑社 [社会・政治]


米国人弁護士だから見抜けた 日弁連の正体

米国人弁護士だから見抜けた 日弁連の正体

  • 作者: ケント・ギルバート
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2018/10/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「因縁」の対決

著者が大学院生だった頃の「因縁」話もでている。外国人弁護士を煙たく思っていた(「よう」な)日弁連が、著者の就労ビザが下りないように仕向けて「いたらし」く、そのお蔭で、もらえるはずの高給を1カ月分もらいそこねたという。「弁償してもらいたいですね」と『おわりに』に書いている。

その因縁のある日弁連の正体を著者は暴く。怒りはしばしば理性を失わせ論議を偏らせるが、著者の怒りは、時間の経過とともに深まり、「正体」に肉迫する熱意となったようだ。逐一丁寧に読んだわけではないが、論議は偏っていないように思う。そして、たしかに、著者の指摘通りであれば、(そこに属するすべての弁護士がそうだとは言わないまでも)、日弁連はたいへん偏ったグループであると言えそうだ。

組織も、人間と同じく、その性格を特徴付けるモノが時間とともに積み重なり、顕れてくる。してみると、著者「26歳の頃」より(表紙に見る著者はだいぶお年を召したが)ずっと、日弁連の性格を見抜くことはたやすいということになる。これはどの組織についても言えることだが、今後もその動向を注意して見ていく必要がありそうだ。

2019年1月11日にレビュー
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