「厳しい時代を生き抜くための逆張り的投資術」 長谷川 高著 廣済堂出版 [ビジネス書]
だれであれ「持たざる者」にとって一読の価値・非常に大
“文字通り”の「投資術」の本として評価するなら星3つというところ。その点ではアタリマエのことしか書かれていない。「安いときに買って、高いときに売る」「おいしい(投資)話は向こうからやってこない」「性善説に立って投資をしてはいけない」といったレベルだ。“文字通り”を望むのであればパンローリング(株)発行書籍など、他をあたったほうがいい。
しかし、将来に備えて何かしらの行動を起こす(あるいは、あえて起こさない)ことを「投資」と考えるなら、本書はたいへん魅力あふれる書籍だ。「バブルの絶頂期からその崩壊と処理までを現場の第一線で体験」し、「1996年に独立。以来、創業から一貫して顧客(法人・個人)の立場で不動産投資に関するコンサルティング、投資顧問業務を行」い、今日まで“生き残ってきた”人物による著作であるからだ。
とりわけ、これから社会人として限られた時間(命、人生)、限られたマネーをどのように「投資」していくか考えている若い方に、読んで欲しい本だ。また、人口減少にともなう、これからの厳しい冬の時代に、生き残っていくための知恵の書でもある。著者自身の表現によるならば、〈「資産」がなくとも「知恵」があれば、過酷なジャングルでも生き残れるはずです。 / そのため、この本では、さまざまな角度から、どうにかこれからの厳しい時代を生き抜くための「知恵」を書いてきました。 / その中心が「逆張り的な発想」による戦略であり行動です。この知恵は、ある意味「持たざる者の知恵」ともいえます〉。
つまり、だれであれ「持たざる者」にとって一読の価値・非常に大。
2018年12月10日にレビュー
対TOPIX業種指数チャートの動きに乗る 個人投資家のための「市況株」短期トレード (Modern Alchemists Series No. 144)
- 作者: 浜本学泰
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2018/06/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか (ウィザードブックシリーズ)
- 作者: チャールズ・マッケイ
- 出版社/メーカー: パンローリング
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- メディア: 単行本(ソフトカバー)