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『満ち欠けスケジューリング術』 moon planner著 サンクチュアリ出版 [ビジネス書]


満ち欠けスケジューリング術

満ち欠けスケジューリング術

  • 作者: MOON PLANNER
  • 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
  • 発売日: 2018/09/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


この手帳術なら、ほんとうに夢がかなうような・・・

月の満ち欠けを用いた夢をかなえる手帳術。ある人々にとっては自分の人生を取り戻す手帳術。

太陽暦の世に、月の「満ち欠け」を用いて生活をスケジュールすることにロマンを感じて本書を手にした。以前、『天文手帳(地人書館発行)』を手にして宇宙の動きと調和した生活を願ったことがあるが、その路線だ。

よくある「夢をかなえる」手帳術というタイトルに惹かれて手にしたものの続かなかった方は少なくないように思う。手帳利用の中断とともに、かなうはずの夢もどこかにいってしまう。本書は、その続かなくなりがちなモノを達成までみちびく助けを差し伸べている。

当初、単に自分たちの開発した手帳の使い方をしめして、手帳の売れ行きを伸ばすことがすべてであるかのように思いもしたが、そういうものではなかった。まず冒頭、「ムーンプランナーという不思議な手帳」について(その開発の意図など)説明がなされる。そしてそれは、ふつうの手帳でも代替できないものではないことが示される。(つまり、「ムーンプランナー」は買わなくてもイイということだ)。そしてさらに、実際に、手帳にどのようにスケジュールを書き込んでいくことができるか具体的な説明がなされる。

「時間と手帳の話」と題される第2章に、手帳とは「見えない時間というものを可視化する地図のようなもの」とある。そこではさらに、プランとスケジュールのちがい、手帳利用者の性質(トップダウン派かボトムアップ派か)による使い分け、あくまでもプラン達成のツールである手帳利用に際して、(手段と目的のはきちがいや達成感という)陥りやすいワナへの注意、時間の「質量保存の法則」のこと、プラン、スケジュールを経過を見ながら調整していく方法など、教えられる。それらは、手帳利用の継続とともに、プラン達成の助けとなる。

月の動きと連環して星占いのような怪しげがものも関与するかと警戒したが、そういうものでもなかった。(以下は本書『終わりに』冒頭を引用。タイトルは『時間感覚は一つではない』)。〈満ち欠けでスケジューリングするというと、何か神秘的で、偶然とお祈りだけですべてをどうにかするものという印象かもしれません。でも、この満ち欠けスケジューリング術は、そういうものではありません。 / 太陽のリズムで動いている現代社会の時間感覚にもう一つ月のリズムの時間感覚を並行して取り入れることで、今の生活の問題点の改善や、長期的な時間への意識を変えていくワザです。 / ほかの手帳術、スケジュール術と趣が異なるのは、小さなライフハックやスキマ時間ハウツーではなく、時間感覚そのものについて違う角度を取り入れて考え直していくというのが一番大きな違いだと思います〉。

2018年11月6日にレビュー

天文手帳 2019

天文手帳 2019

  • 作者: 浅田 英夫
  • 出版社/メーカー: 地人書館
  • 発売日: 2018/11/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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