外国語を話せるようになるしくみ シャドーイングが言語習得を促進するメカニズム 門田 修平著 [教育・学び]
外国語を話せるようになるしくみ シャドーイングが言語習得を促進するメカニズム (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 門田 修平
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/05/16
- メディア: 新書
『シャドーイングのすすめ』
聞いたことを、ソノママ音声化して繰り返すシャドーイング。良いものとして外国語学習者に勧められるが、どのように良いものであるかが、脳科学、認知心理学等を用いて説明される。いわば本書は『学問のすすめ』ならぬ、『シャドーイングのすすめ』である。
外国語とタイトルにあるが、基本的に英語をベースにして解説がなされていく。しかし、日本語学習においても、本書は有意義であろう。無自覚のうちにおこなってきた、母語の習得においてどのような心理的メカニズムが関係してきたか、反省することができる。それはただならぬ道のりであった。であれば、母語でない言語の習得にただならぬ覚悟がいることを思い起こすこともできる。
シャドーイングのより効果的なやり方についての言及もある。納得づくでシャドーイングに取り組みたい方、シャドーイングを他の方に勧めるときに“理論武装”したい方に、特にお勧め。
（以下、章立て『目次』） 序章 なぜわたしたちは外国語をうまく話せないのか？ 第１章 まず必要なインプット処理 第２章 「知っている」から「使える」へ変えるプラクティス 第３章 スピーキングに必要なプロセス 第４章 シャドーイングによるアウトプット産出への効果 第５章 外国語学習のモニタリング能力 第６章 シャドーイングの効果的な実践方法 終章 １００万語シャドーイングのすすめ 参考文献 索引
2018年10月18日にレビュー
参考文献一覧に以下の本が掲載されている。
読む心・書く心: 文章の心理学入門 (心理学ジュニアライブラリ02)
- 作者: 秋田 喜代美
- 出版社/メーカー: 北大路書房
- 発売日: 2002/10/30
- メディア: 単行本（ソフトカバー）
- 作者: 古川 昭夫
- 出版社/メーカー: コスモピア
- 発売日: 2010/12/24
- メディア: 単行本