『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』 高野 秀行・清水克行 集英社インターナショナル [読書案内]
書物をめぐる対談本。発見があってオモシロイ。
第1章で扱われるのは、みすず書房から出ている『ゾミア』 。
「文明から未開へ」逆転の歴史観 リーダーを生まず、文字を捨てるという知恵 との紹介文もあるが、意図的に文明から立ち遅れたと思われる人々について触れられている。
以前読んだ本を思い出した。【日本の「アジール」を訪ねて: 漂泊民の居場所】という本だ。
あえて定住しない「漂泊民」としての生き方は、「国家」からの逃避であり、自由への希求のあらわれと見做していたのであったように覚えている。
「ゾミア」と類似している・・・。