『長友佑都の食事革命』 長友佑都著 マガジンハウス [食生活]
長友のイメージを描こうとすると、スタミナ抜群でフィールドを走り回り、得点にからんでいこうとする姿だ。一言で言うなら「執念」である。
とりわけサッカーファンでない評者でも、そうなのだから、きっとファンであればなおさら、そうだろうように思う。その長友が、パフォーマンス・ダウンから選手としての「瀬戸際」を実感し、そこから脱するために取り組んだ「食事革命」の記録であり、現在である。ビフォー・アンド・アフターである。スタミナをウリにしてきた長友のスタミナがバージョンアップした、というのだから、読まないわけにはいかない。
たいへんテンポのいい文章で読みやすい。長友の談話を聞き取って腕のいいライターが執筆したものだと思うが、克己心と自己抑制と目的意識に貫かれている長友であれば、このくらいの文章はあるいは書いてしまうかもしれない、など思う。いずれにしろ、出版社(マガジンハウス)の精鋭がそうがかりで作った本という印象だ。
以下「目次」から
カラダが劇的に変わる! 10の食事革命
革命1 白い砂糖を断つ。
革命2 食材の数に注目する。
革命3 タンパク質補給術を考える。
革命4 油について考えてみた。
革命5 野菜の摂取量とベジブロス。
革命6 朝のスムージーで体内に活力を!
革命7-1 糖質制限食を実験してみる。
革命7-2 セミケトン食にシフトする。
革命8 主食を玄米に替える
革命9 食べる順番を考える。
革命10 ミネラルをチャージする。
さらに工夫を! カラダが快適になる、7つの食事改革
改革1 間食で摂りにくい栄養素を補給。
改革2 マヌカハニーで免疫力アップ。
改革3 油と食材選びでケガに対処。
改革4 1日1 杯の赤ワインを飲む。
改革5 心身を満足させるカレー。
改革6 味噌汁について再考する。
改革7 時差ボケに対処する食べ方。