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『コンタクトレンズと眼鏡の科学』 久保田 慎著 日刊工業新聞 [科学一般]


コンタクトレンズと眼鏡の科学 (おもしろサイエンス)

コンタクトレンズと眼鏡の科学 (おもしろサイエンス)

  • 作者: 久保田 慎
  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売日: 2018/02/17
  • メディア: 単行本


難しい用語がでてきても、圧倒される感がない

コンタクトレンズと眼鏡 だけでなく、超高性能カメラのような視機能をもつ眼(球)を科学する本。文字が大きめで、行間も適度に空けられて見やすい。解説も図版が多く用いられ理解しやすい。その開発の歴史、そして現在の状況なども示されている。

説明は以下のような「です・ます調」。そのせいか、難しい用語がでてきても、圧倒される感がない。身近なたとえが多用され、図版の助けが大きい。索引が無いのが残念。

〈人が目的地を目指して移動するときには、最短距離よりも最短時間で到着するルートを選ぶのが世の常です。光にも似たような性質があります。それが有名な「フェルマーの原理」と呼ばれる法則です。遠方から来た光が目的地に到達するとき、光のもつ原理・原則です。(p14)〉

〈これは「スネルの法則」と呼ばれ、屈折率が異なる物体の境界に生じるものです。例えば、これが球面であった場合、球面に接する線である「接線」に対して、垂直な法線を立てます。レンズに光が入る、あるいは出る際にはこの「スネルの法則」の通りに「決まった角度の方向」にしか走ってゆけないのです。(p18)〉

以下、章立て目次

第1章 光を操って、視力を補正する!?
第2章 今のコンタクトレンズにできること!!
第3章 眼鏡もずっと進化を続けている
第4章 コンタクトレンズvs眼鏡どっちが・・?
第5章 特別な機能を持ったコンタクトレンズ・眼鏡

2018年4月21日にレビュー

人生が変わるメガネ選び (経営者新書 121)

人生が変わるメガネ選び (経営者新書 121)

  • 作者: 梶田 雅義
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/09/12
  • メディア: 新書


眼鏡は13世紀後半にイタリアで発明されたと考えられています。その当時、レンズ素材として透明度の高いガラスはベネツィアン・グラス(イタリアベネチア産ガラス)がとても品質が高く、光学性能が優れていたためです。現在でも、過去の記録などを元にこの眼鏡の発明者を探す研究がされていますが、未だ見つかっていないのが現状です。いずれにせよ、「光学の父」イブン・アル=ハイサムの光学理論が、レンズ技術の進化と共に、今日の眼鏡の発展の礎となっていることは事実なのです。(p86「23 発明者不詳、眼鏡は拡大鏡から進化した」)

イブン・アル=ハイサム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%A0
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