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『闘いつづける力: 現役50年、「神の手」を持つ脳外科医の終わらない挑戦』 福島孝徳著  徳間書店 [医学・健康]


闘いつづける力: 現役50年、「神の手」を持つ脳外科医の終わらない挑戦

闘いつづける力: 現役50年、「神の手」を持つ脳外科医の終わらない挑戦

  • 作者: 福島 孝徳
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2018/01/31
  • メディア: 単行本


顔面けいれん・三叉神経痛に悩まされている方に

スーパードクター、ゴッドハンド、「鍵穴手術」で有名な脳外科医:福島孝徳先生の本。〈現役50年、「神の手」を持つ脳外科医の終わらない挑戦〉の副題から、先生の半生を縷々記した自伝(半生記)かと期待したが、「75歳の今でも1日も休」まずに世界を飛び回り、自ら手術をし、弟子を育て、レクチャーしている先生に、反省などしているヒマは到底なさそうだ。先生の生い立ち(父は明治神宮の神官で、内科医である叔父の影響で医学を志したこと)については伝え聞いているが、より深く(鍵穴手術を行うかのように)その精神形成に迫る内容を期待したのだが、そういう本ではない。

先生の圧倒的な生き様については本書からも実感できるが、巻頭に紹介されてあるように〈今回本書で取り上げる顔面けいれん、三叉神経痛の手術は、1回の鍵穴手術でほとんどの方が全治します〉というのが、その内容である。顔面けいれん・三叉神経痛に悩まされている方に、鍵穴手術の効果を示し、ご自分が手術を行う病院(12ヵ所)と、弟子たちを紹介する本だ。回復した患者さんらの「感謝の手紙」も掲載されている。

健康食品・療法に関する本で、その効能を示し、利用者の良い証言を集めて、その入手先を紹介し、結局は自分の販売する何かに勧誘するたぐいの本があるが、ワルク解釈するなら、その手の本と“カタチは”よく似ている。しかし、なにしろ、中央に控えているのは福島先生である。もはや何も言えない。

最後のページに示されているゴッドハンド、世界のラストホープの文章は以下のものだ。〈どんなに偉い人、大臣でもプロ野球の監督でも、1回の脳の病気で倒れてしまうのです。名誉、地位、お金、愛情、家庭、人生には手に入れたいものがたくさんありますが、一番大事なのは健康です。病気になると健康のありがたみがよくわかります。 / 赤ちゃんから高齢者まで国民全員、脳ドックを受けて、早期発見、早期治療で全治し健康で長生きしましょう。 / 日本は世界一検査費が安いのです。米国ではCT検査が1回20万円、MRIは50万円かかります(日本は1万円)。 / 初回の検査で特に異常がなければ、年1回か2年に1回程度の頻度で脳ドックを受けると安心です〉。そして、次のページには、ご自分の連絡先(米国の住所、ファックス・ナンバー、Eメール・アドレス)と公式サイトが掲載されている。しかも、そこには(優しい配慮が伝わってくるが)「Eメール、ファックスは日本語で受け取ることが可能です」の一文が添えられている。

2018-04-14

脳外科医・福島孝徳大先生は「ワーカホリック」?
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14


ラストホープ 福島孝徳 「神の手」と呼ばれる世界TOPの脳外科医

ラストホープ 福島孝徳 「神の手」と呼ばれる世界TOPの脳外科医

  • 作者: 福島 孝徳
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2004/03/20
  • メディア: 単行本



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