『翻訳の秘訣』中村保男著 新潮選書 [言語学(外国語)]
またもや風呂に入って読んだ話。
上記書籍を古書店で入手して放りっぱなしになっている。昭和57年の初版本で、中に『新潮社 新刊案内 6』が入っていた。「今月の新刊」に紹介されている著者らはすべて故人となって、まるで墓標だ。裏面には著者の写真付きで『完結版 新田次郎全集 全11巻 新潮社版』の広告が出ている。
中村保男と聞くと、当方はすぐにコリン・ウィルソンの『アウトサイダー』を思い出す。その翻訳者として福田恒存とともに名を連ねていた。実質的な翻訳者は、氏であったと思う。福田が『あとがき』にそのように記していたように記憶する。
入手したままそのままになっていた古書が、風呂でよみがえる。文章を見ながら、なんとなく福田恒存の影を見る思いがする。師弟関係による影響だろうか。謹厳かつ軽妙の風がある。だから文系はしようがないと養老孟司先生に言われそうだが、直感である。
まず、『はじめに』だけ読んで、風呂から上った。
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養老孟司=野蛮人説?
(福田恒存著「人間の生き方、ものの考え方」から)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-05-04
『ウィキペディア』中村保男の項
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E4%BF%9D%E7%94%B7