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『アフリカで老いを生きる―看護師・助産師として人々と共に』 徳永 瑞子著 青海社 [自伝・伝記]


アフリカで老いを生きる―看護師・助産師として人々と共に

アフリカで老いを生きる―看護師・助産師として人々と共に

  • 作者: 徳永 瑞子
  • 出版社/メーカー: 青海社
  • 発売日: 2015/06/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


金満日本人の、悠々自適のアフリカ生活ではなく・・・

当初、日本「円」の強みを利用して外国で暮らす、金満日本人の悠々自適の老後生活を記録した本とばかり思って手にした。ところが、そうではないことにすぐ気付いた。サブタイトルにも「看護士、助産師として人々と共に」とあり、悠々自適どころか、ボランティア生活での労苦が示されている。著者は戦火(内戦)の影響で無一物になる経験もする。「エボラ出血熱」(という病名が確定する以前、そ)のはじまりをまさに現地で過ごした経験も記される。「40年あまりアフリカと関わり続けてきた」著者の経験をとおして、アフリカの人々について、現地の生活について多くを知ることができる。

目次 はじめに// 第1部 アフリカでの日々と希望(1. 内戦下の日常生活/ 2. 彼らが生きていた証/ 3. 平和だったころ/ 4. 幸せな光景/ 5. 農業しかない/ 6. ようこそ、いらっしゃいました/ 7. 笑い飛ばして生きる)// 第2部 こころは常にアフリカと共に (8. 住めば都 / 9. 気球に乗せたかった子どもたち/ 10. エボラ出血熱 / 11. アンドレ・ジイドの『コンゴ紀行』 / 12. ザイール縦断の旅2656キロ/ 13. 老後はアフリカで )// 第3部 忘れられない人たち(14. この子がいるから / 15. アフリカン・ドリーム / 16. シスター・マリアに会いに行く旅 / 17. コンドルは飛んで行く / 18. これが象ですか/ 19. アフリカの土 )// 第4部 夢を追い求めて(20. あんぱんまん/ 21. サハラ砂漠への夢/ 22. マニキュア / 23. 猫の話 / 24. 1992年/ 25. 僕は猫のトムです/ 26. カフェの話/ 27. 支えられて20年)// おわりに

2016年10月16日にレビュー

コンゴ紀行 (〔正〕) (岩波文庫)

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  • 作者: アンドレ・ジイド
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1988/09
  • メディア: 文庫



星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)

  • 作者: サン=テグジュペリ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 文庫



プサマカシ―若き助産婦のアフリカ熱中記

プサマカシ―若き助産婦のアフリカ熱中記

  • 作者: 徳永 瑞子
  • 出版社/メーカー: 読売新聞社
  • 発売日: 1991/01
  • メディア: 単行本



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