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『 すごい! ナンバ歩き 』矢野龍彦著 河出書房新社 [スポーツなど]


すごい! ナンバ歩き

すごい! ナンバ歩き

  • 作者: 矢野龍彦
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


わかりやすい「ナンバ」歩きの本。主婦や年配の方もすぐに生活に導入して益を得られるように思う。

わかりやすい「ナンバ」歩きの本。主婦や年配の方もすぐに生活に導入して益を得られるように思う。

著者は大学教授。「桐朋学園と中央大学で、ナンバ歩きという講座を担当している」。略歴をみると、「桐朋中学・高校バスケットボール部のコーチ」とある。以前、甲野善紀さんが古武術の指導をして成績を伸ばしたチームは「桐朋」ではなかったかと調べると、桐朋であった。その様子は、テレビ番組(NHK)にもなっていた。部長が、甲野さんを招聘し、指導を仰いだいきさつや、その取り組みについては《「ナンバ歩き」で驚異のカラダ革命 (RIPPU BEST MOOK)》にも出ていた。部長は金田伸夫という。それで、「桐朋高校 金田信夫 矢野龍彦(本書の著者の名)」でネット検索したら、本書の著者は光文社新書から以前に出版された《ナンバ走り》において金田部長と共著者になっている。《「ナンバ歩き」で驚異のカラダ革命》が2004年出版、《ナンバ走り》は2003年出版になっている。すでに、話題になって10数年が経過している。

RIPPU BEST MOOKの方は、当方所持しており、ナンバの動きを図・写真で見てはいたが、しっかり理解するまでに至らず、雰囲気だけマネしていたのだが、本書ではっきりつかめた。要するに、胸郭と骨盤の連動なのだと気づいた。本書に指導されているのと同様の動きがRIPPU BEST MOOKに金田伸夫部長によって(写真で)示されているのだが、ぼんやり見た程度であった。つまり、自分のものとはなっていなかった。

「気づいた」などと書いたが、そう書いてあるのだから気づくもなにもナイ。本書4章『ナンバ歩きをマスターしよう』には「コツさえつかめれば誰でも簡単に!」とオマケの言葉がついている。ナンバ式骨体操と合わせて7段階でマスターできるように指導されている。図示されているので、主婦、年配の方でも、容易に習得できるように思う。10年の歳月は、教える面においても洗練を招いたのだと自分のボーンヘッドの言い訳としたい。

人間のする運動で、もっとも基本的なもので、かつ、身近なものといえば「歩行」であろう。歩きが、無理無駄のないものとなるよう努めていくなら、より複雑な運動についても、そうなるように工夫を重ねていくことになるだろう。本書の考えの底流には、「快感原則」というべきものが流れている。それは、無理はしないように、カラダの声を聞いてください・・というものだ。歩行に快感を覚え、楽であるなら、継続が可能となるであろうし、自分のカラダにやさしい人は、他の人にもやさしくできるだろう。ナンバ歩きをとおして、自分の心身の健康だけでなく、身近な人たちにも幸せが及んでいきそうな気がする。そんな本だ。

2016年7月16日にレビュー





ナンバ走り (光文社新書)

ナンバ走り (光文社新書)

  • 作者: 矢野 龍彦
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2003/11/14
  • メディア: 新書



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