「間取り図大好き! 増改築版」間取り図ナイト編 扶桑社 [アート]
不動産の賃貸売買に「間取り図」はツキモノですが、本書で紹介される図面をとおして「間取り図」に個性があるのを知ることができます。個性というと聞こえはいいですが、紹介されるのは一風変わったものばかりです。「間取り図」を描く方は笑いをとろうとして、そうしているのではないでしょうが、本書は、そうした “ヘンな” 間取り図のボケ具合を楽しむことのできる本です。そこに編者たち(森岡友樹・大山顕・大塚幸代)がツッコミを入れます。「こら!ボケー」などと激しい言葉は投げかけません。たいへん穏やかでシニカルです。オダシニです。そのコメントが、またまた楽しい。「間取り図」初心者の方も、最後のページを開くころには、「間取り図」の見方(変なところを発見する能力)がいや増すように思います。読みながらけっこう笑えます。声をだして笑えます。たのしい本であります。