SSブログ

オーケストラ興亡記: 19~21世紀の楽団と指揮者をめぐる物語(ONTOMO MOOK) [音楽]


オーケストラ興亡記: 19~21世紀の楽団と指揮者をめぐる物語 (ONTOMO MOOK)

オーケストラ興亡記: 19~21世紀の楽団と指揮者をめぐる物語 (ONTOMO MOOK)

  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2022/02/10
  • メディア: ムック



2000年から2017年までの『音楽の友』の特集記事に加筆・修正したもの。『音楽の友』の愛読者で該当誌を所持している方は、落胆されるかもしれない。評者にとっては、初出同然なので、それなりに楽しむことができた。 / 筆者の中には故・宇野功芳氏も含まれる。「第3章 20世紀のオーケストラ界を牽引した名指揮者たち」のフルトヴェングラーとクナッパーツブッシュの項を担当している。記事を読むとやはり名評論家であったと思う。運びが巧みで読まされてしまう。ただ、「中には、フルトヴェングラーのワグナーとブルックナーを高く評価する人も居るが、ぼくは買わない。異常な興奮が音楽を矮小化し、ひびきをにごらせてしまうからだ。・・」とあるのを見ると、以前であれば「なるほど、きっとそうだろうな」と納得しそうになるところである。しかし、今日YouTubeでいろいろな音源に接することのできる時代になってみると、宇野氏が「ぼくは買わない」という音源も実際に聴くことができるので、宇野さんとは異なり「ぼくは買う」という気持ちになる。 / 以下に目次を示す。それをご覧になって、自身の興味と合い面白そうであれば入手するのもいいように思う。ちなみに、ぼくは買わない。

[目次]
第1章 欧州のオーケストラ運動
*英国オーケストラの20世紀
*社会主義体制とオーケストラ
*ウィーン・フィル、ベルリン・フィルの20世紀、そして現在
*放送局のオーケストラ
*消えた名門オーケストラ

第2章 アメリカのオーケストラ運動

第3章 20世紀のオーケストラ界を牽引した名指揮者たち
*アルトゥーロ・トスカニーニ
*ブルーノ・ワルター
*オットー・クレンペラー
*ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
*ハンス・クナッパーツブッシュ
*シャルル・ミュンシュ
*ジョージ・セル
*ヘルベルト・フォン・カラヤン
*レナード・バーンスタイン
*カルロス・クライバー
*名指揮者たちのラスト・レコーディング

第4章 古楽オーケストラを率いたマエストロたち
*オリジナル楽器運動の波
[インタヴュー]
*フランス・ブリュッヘン
*グスタフ・レオンハルト
*バルトルド・クイケン
*フィリップ・ヘレヴェッヘ
*トン・コープマン
*鈴木雅明
*ジョン・エリオット・ガーディナー
*トレヴァー・ピノック
*アンナー・ビルスマ

第5章 日本のオーケストラの隆盛
*日本のオーケストラ 巨匠たちとの共演史
*激動の戦後オーケストラ界
*築き上げた黄金コンビ
*朝比奈隆×大フィル
*秋山和慶×東響
……ほか

【高音質復刻】Furtwängler & VPO - Bruckner: Sym.No.8 (1944.10.17)
https://www.youtube.com/watch?v=YeOonmZNJcs
nice!(1) 
共通テーマ:

nice! 1