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自分のリミッターをはずす!: 完全版 変性意識入門 苫米地英人著 [ビジネス書]


自分のリミッターをはずす!: 完全版 変性意識入門

自分のリミッターをはずす!: 完全版 変性意識入門

  • 作者: 苫米地英人
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2020/01/21
  • メディア: Kindle版


潜在能力を発揮する助けとなる変性意識について詳しく知ることができる

変性意識状態は、いわゆる「火事場のバカ力が出ている時の精神状態」である。それは特別なものではなく訓練次第で誰でも入ることができる。変性意識とそのもたらす力、さらにはそのコントロール方法が本書に示される。完全版の本書は「催眠編」「気功編」「古武術編」から成っている。

変性意識は「無意識下にある」。意識下にあるものを著者は読者の意識に上らせ、しかも操作できるよう助けてくれる。意識と無意識との関係は、よく氷山の水面上と水面下の関係にたとえられるが、水面下にある変性意識を著者は氷解させ、読者が飲めるようにしてくれた。その恩恵に預かれるようにしてくれた。本書を読めば、だれでも変性意識が意識(の下というより意識)と隣り合わせであり、横に一歩あるいは斜め前に一歩踏み出すならスグに入り込める(と言うより、入り込んでしまう)世界であることに気づくことになる。

その道(催眠、気功、古武術)のプロたちへのインタビューも示される。著者は、それら達人の上を行く名人であることが、彼らの口によって示される。著者はタダの研究者などではないことが分かる。それらの道に熟達するには共通して、対する相手の「内部表現(知識、記憶、認知構造)の書き替え」が関係してくる。であれば、認知科学者・脳科学者である著者が超名人となりうるのは当然とも言える。

自分自身のなかに埋蔵されている「潜在能力を100%引き出」し、「火事場のバカ力」を(必要に応じていつでも意図的に)発動するための具体的方法が理解しやすい仕方で示されている本書は貴重である。


潜在能力を最高レベルに引き出す「変性意識入門・催眠編」 (Kindle Single)

潜在能力を最高レベルに引き出す「変性意識入門・催眠編」 (Kindle Single)

  • 作者: 苫米地 英人
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2016/02/07
  • メディア: Kindle版


「火事場のバカ力」を出すために

自分の本来もつ能力を発揮するには、リミッターを外す必要がある。リミッターを外して、いわゆる「火事場のバカ力」を出すための秘訣が本書に記されている。その要諦は「変性意識状態」であり、それを生み出す方策として「催眠術」があるという。催眠というと、特別なもの、不思議なもの、オドロオドロシイものと見なされがちであるが、実はそうでないという。その辺の裏付けとなることが、著者や催眠誘導に長けた方達の証言をもとに構成されている。変性意識や催眠がオドロオドロシイものではないことを知るだけでも収穫となる。あとは、活用するだけである。普段のくらしのなかで火事場のバカ力を示せるようになる。

以下は、2006年に自死した哲学者:須原一秀による著作


高学歴男性におくる 弱腰矯正読本―男の解放と変性意識

高学歴男性におくる 弱腰矯正読本―男の解放と変性意識

  • 作者: 須原 一秀
  • 出版社/メーカー: 新評論
  • 発売日: 2020/07/10
  • メディア: 単行本


良い意味での「トンデモ本」
(2004年10月28日にレビュー)
「変性意識」についてはこれまでも聞いてきました。催眠・瞑想・芸術体験との絡みで、それは日常的ではない「変な意識」のことであると、よく説明されますが、著者の挙げる多くの事例(60ほどあります)によって、その具体的な表れについてよく知ることができ、さほど変なもの・珍しいものではないことを知ることができました。これほど分かりやすく自分の体験に引き付けて理解できたのは初めてです。
その変性意識が、個人や社会に大きな影響を与えていることがこの本で論じられてます。一見、ノウハウ本の体裁をとってはいますが、著者は社会や個人の生き様を見る新たな視点を提供しており、世の「カラクリ」を教示してくれているように思います。また、この視点は歴史についても適用して考えていくことができるようにも思いました。発表されて5年ほど経ちますが、今の世・ご時世で、ますます光を放っていく可能性を秘めた本であると私は思います。
著者のユーモアのセンス、実証的に物事を扱う良い意味での執拗さ・・次の著作が大いに楽しみです。次なる「トンデモ本」を期待しております。

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