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くらべてわかる哺乳類 小宮 輝之著 山と渓谷社 [動物学]


くらべてわかる哺乳類 (くらべてわかる図鑑)

くらべてわかる哺乳類 (くらべてわかる図鑑)

  • 作者: 小宮 輝之
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2016/03/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「日本で記録のある哺乳類すべて」が掲載されてある

山と渓谷社からでている「くらべてわかる図鑑」シリーズの一冊。見ているだけで楽しい書籍。

「コンセプト」として、「本書は、日本で記録のある哺乳類すべてを掲載し、外見の特徴や暮らしをくらべることをテーマにしています。それぞれの図鑑ページでは、間違えやすいなかまを近くに配置しており、類似する種類を見分ける手掛かりとしてもらえるように工夫しました」と、ある。

個人的には、これまでアシカとアザラシの区別がわからず、不分明だったのが、本書をとおして絶対タシカなものとなったのはうれしいこと。

「日本で“記録のある”」とあるとおり、絶滅したニホンカワウソ、ニホンオオカミ、エゾオオカミ、オキナワオオコウモリ、オガサワラアブラコウモリや30年以上目撃例のないニホンアシカもイラスト・写真(ニホンカワウソのみ)で示されている。環境省レッドリスト掲載の「絶滅危惧」指定されている動物たちの姿も見ることができる。

評者は首都圏の県庁所在地に住んでいる。たまに野生動物に出会う。頻出順にあげると(と言っても多い方でも一月に一度あるかないかといった程度だが)アナグマ、ハクビシン、キツネ、タヌキ、イタチ、イノシシである。昨日は、車にはねられたらしいハクビシンが雨の路上に横たわっていた。ここ10年をふりかえると、以前よく見たタヌキは見かけなくなり、キツネを見るようになった。当月も、警戒心が強いというキツネが舗装道路を早朝走っているのを見かけて驚いている。

さいわい、そういう具合に、キツネ・タヌキの区別はわかるが、本書に示されている日本に10属21種いるというネズミについては皆目わからない。身近なところで、当該書籍をひもとかなければならないほどに、数多くの動物たちに出会いたいものだと思う。

2016年6月28日レビュー
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