SSブログ

米中激突 恐慌-板挟みで絞め殺される日本 副島隆彦著 祥伝社 [外交・国際関係]


米中激突 恐慌-板挟みで絞め殺される日本 (Econo-Globalists 22)

米中激突 恐慌-板挟みで絞め殺される日本 (Econo-Globalists 22)

  • 作者: 副島隆彦
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2019/11/01
  • メディア: 単行本


たいへんオモシロイ。著者にあやかりたい

ここまではっきりと未来を予測し断じることが(しかも、書籍という形で公表)できるというのはスゴイことだと思います。ハズレればなんやかんや言われるのは目に見えています。それにも関わらず断固と言明できるのは、それだけの根拠があるからであるにちがいありません。読んでみて、論理的破綻や我田引水的論議は感じられません。尊大さを感じる記述もありますが、それは自分を過小評価してきた多勢の前で、しっかり踏みとどまるための方策であり、そうせざるをえない事情があるのでしょう。一読者としては、著者の論議(とその自信)の根拠をさらに確認してみたい気持ちになるのみでした。国際関係のなかでの日本の立ち位置や歴史的なことなど、評者の知らないことも多く勉強になりました。たしか、著者は、ソ連崩壊を予言した故・小室直樹先生の弟子筋になるのではなかったでしょうか。UNを「国連」と訳すのはマチガイであると繰り返すところにソレを感じました。将来を完全に予言できるのは、聖書の神様のような超人間的存在のみでしょう。人間にできようはずがありません。それでも、世界を見渡し見通す目をもち、現在から将来を予測・推測・憶測することは可能です。読者は、そうした目をもつよう助けてくれます。それによって、来るべき将来を覚悟して迎える(迎え撃つ)こともできます。評者は、一個人として、著者にあやかりたく思いました。

2020年3月5日にレビュー

小室直樹の世界―社会科学の復興をめざして

小室直樹の世界―社会科学の復興をめざして

  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2013/10/25
  • メディア: 単行本



評伝 小室直樹(下):現実はやがて私に追いつくであろう

評伝 小室直樹(下):現実はやがて私に追いつくであろう

  • 作者: 村上篤直
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2018/09/18
  • メディア: 単行本



nice!(1) 
共通テーマ:

nice! 1