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WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか? 坪井 大輔著 [ビジネス書]


WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?

WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?

  • 作者: 坪井 大輔
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2019/07/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「未来」について言及するとともに、ブロックチェーン理解の必要最低限の知識が簡潔に整理されている

「未来」について語る本である。われわれは既に出来上がったシステム、制度のうえで生活している。既得権益をしっかり守るために、システムを守る少数のもとに、いわば奴隷となっている。そうしたシステムを打ち壊す可能性をブロックチェインは持っているらしい。中央集権型のヒエラルキー構造からわれわれを解放するものでもあるらしい。

本書は、技術の本ではなく、思想の本であると著者はいう。オモシロイ思想である。そして、それは既存の技術のうえに構築される。IT技術の歴史のなかに定位できる。そして、その思想のもと試験的な活動がなされている。たいへんな可能性を秘めていることが、示される。

以下は、「序章 ブロックチェーンのいま」からの引用。ほぼそのとおりに本書は展開する。実際、簡潔な解説で、ブロックチェーンを理解するための必要最低限の知識が整理され、世界の未来とその可能性が論じられる。

「本書は仮想通貨取引で大儲けするための本でも、金融業界の再編を論じる本でもありません。極論ですが、この本を読んだ半年後にあなたの資産が増えることはないと思ってください。目先のお金の話ではなく、ブロックチェーンが私たちに何をもたらすかを考える思想の本です。 もちろんブロックチェーンはまだ新しい技術であり、今もその進化を止めていません。世界中の技術者たちが現在進行形で改良・改善を重ねている結果として、バリエーションが急速に増え続け、時間を追うごとに簡潔な解説が難しくなっています。エンジニア向けの最新の技術情報に一つ一つ触れていくとキリがありません。 ですから本書では、主に前半部分を使って、ブロックチェーンを理解するための必要最低限の知識を整理していきます。基本に立ち返り、難しそうな専門用語や数式をできるだけ避け、わかりやすく解説するつもりです。 そして本の後半部分で、今の社会におけるブロックチェーン、そして未来の社会、組織にについて述べていきます。最後に、社会でこんな風に応用できるというアイデア例をご紹介します。」

2020年3月2日にレビュー
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